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愛と結婚の秘教哲学
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ダイアン・フォーチュンは、20世紀前半の英国を代表するオカルティストのひとりで、黄金の夜明け団系の伝統を背景に、自らの秘教団体を組織し、西洋秘教の理論と実践について多くの著作を残しました。本書は、1924年に刊行されたフォーチュンの著作『The Esoteric Philosophy of Love and Marriage』の邦訳です。原著は、愛、性、結婚という身近な主題を、西洋秘教の宇宙論と人間観の中に位置づけて論じた一冊です。
本書では、物質と人間の起源、存在の七つの界、人間の七重構造、生と死についての秘教的理解をたどったうえで、男性原理と女性原理、そして両者の「極性」がどのように働くのかを論じていきます。精神界・心的世界・アストラル界・物質界へと段階を下りながら、愛や結合を宇宙的な力の相互作用として捉えていく構成が大きな特徴です。
フォーチュンにとって、愛と結婚は個人の感情だけに閉じた問題ではありません。人間の内部に働く力、男女の極性、生命の進化、そして見えない諸界の作用までをひと続きのものとして捉えることで、親密な関係そのものを秘教哲学の視野へと置いていきます。日常にもっとも近い「愛」という主題から、宇宙論と魔術的人間観へと踏み込んでいくところに、本書ならではの面白さがあります。
著者:ダイアン・フォーチュン
翻訳:中村心護
133ページ/ペーパーバック
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