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アルマデルの魔導書 アルバテルを含む召喚魔術の奥義

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 「アルマデル」は、『ソロモン王の小さな鍵(レメゲトン)』を構成する五つの書のひとつ「アルス・アルマデル」として知られる召喚魔術文書です。そこでは、『アルマデル』と呼ばれる神名や象徴を記した蝋製の方形板を用い、天使的存在との接触を試みる独特の儀式体系が記されています。『レメゲトン』の中でも、72の霊を扱う「ゴエティア」とは性格を異にする、より天上的な霊的階層を扱う文書として位置づけられています。

 一方、『魔術のアルバテル(Arbatel de magia veterum)』は、1575年にラテン語で刊行されたルネサンス期のグリモワールです。現存する「イサゴーゲ(入門)」では、七惑星に対応する「オリンピアの霊」が説かれ、惑星的な霊との関係を通じて知恵や能力を得るための魔術が示されています。もともと九部構成が構想されていたとされますが、現存するのは第一部のみです。

 本書は、「アルマデルの魔導書」と「魔術のアルバテル」という、二つの召喚魔術文書を一冊に収録したものです。前者では天使や悪魔などの霊的存在、後者ではアラトロン、ベトール、ファレグ、オク、ハギト、オフィエル、フルといった七体のオリンピアの霊を扱います。キリスト教的な祈りや聖書の言葉を背景としながら、その召喚対象には古代異教の神々を思わせる存在や悪魔的存在までもが入り交じる、グリモワール特有の複雑な世界観を見ることができます。

 著者:中村心護
 229ページ/ペーパーバック

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