魔術教本
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著者:アナスタシア・グレイウルフ
イラスト:メリッサ・ウェスト
訳者:辻元よしふみ、辻元玲子
呪文、秘薬、護符、詠唱、儀式――。
古くから人々は、言葉と象徴、植物と香り、月や星、火や水といった自然の力に意味を見いだし、願いや恐れ、祈りをかたちにしてきました。本書『魔術教本』は、そうした魔術的実践の世界を豊富な項目と美しい図版によって案内する、充実した魔術入門書です。
著者は、魔女術と魔術の伝統に通じるアナスタシア・グレイウルフ。本文には、身を守るためのまじない、愛や人間関係に関する呪文、夢や未来に関わる術、動物や天候、幸運、病や不安にまつわる魔術など、200以上の項目が収められています。
本書の魅力は、単なる読み物にとどまらず、古来の民間魔術や魔女術に見られる「言葉」「物質」「所作」の結びつきを、具体的なかたちで知ることができる点にあります。ポーション、スペル、チャーム、インカンテーションといった語が示すように、魔術とは抽象的な思想だけでなく、手で触れ、声に出し、身近な素材を用いて組み立てられてきた技術でもありました。
メリッサ・ウェストによる幻想的なイラストレーションも、本書の大きな魅力です。図版は、魔術の世界を過度に現代化することなく、古い薬草書や魔女の手控えを思わせる雰囲気を添え、ページをめくる楽しみを高めています。
西洋魔術、魔女術、民間呪術、呪文、護符、ハーブやポーションに関心のある方にとって、本書はその世界の入口となる一冊です。実践的な手引きとしてはもちろん、魔術的な言葉と象徴の集成としても楽しむことができます。
古今の魔術的想像力を一冊に収めた、読み応えのある魔術の書です。
単行本/A5変形/256ページ
出版社:河出書房新社
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レビュー
(6)
